クロノトリガー DS(iOS Android)|感想

 SFC後期の1995年に出た初期版、それから3年半ほど後にPSに移植、さらに9年後のDS版となる。PS版は当時はSFC版をやったばかりという感じだったので結局未プレイ。まぁ画面がきれいになって、セルアニメなどが追加されただけなので、別にいいかなと思っていたが。

それから約10年となると、時が経つのは早いなぁと感じる。10年のブランクとなると、かなりバージョンアップして再登場!と思いきや、そうでもない。

前回はPS版だったし、リメイクではなくて移植なので、そんなもんではあるが・・・

演出について

 クロノトリガーはキャラクターボイス、フル3Dなどを施したフルリメイクされていない作品である。元が名作なので、余計な手を入れないほうが良いというのもある。

SFCのような画面でやりたいというファンも多いのでこれは賛否両論だが、個人的にはちょっとがっかりだったかも。

クロノトリガーは時間を越えて冒険し、歴史を変えていく壮大で感動的なストーリー。いわゆる、ボーイミーツガールと言われる典型的な主人公とヒロインの出会いから、世界を破滅から救うという大きな使命に立ち向かっていく。(ちょっとニュアンスが違うが)旅の途中で出会う、個性的な仲間たちは全員主人公と言えるくらい魅力的。

システム重視のゲームではないので(シームレスバトルとか、当時では斬新な要素はたくさんあったけど)、これだけの物語を見るのであるから、ぜひ3Dのムービーを見たかった。

何も、単純な雑魚戦をわざわざ、もっさりとした3Dでやりたいと思わないが、ストーリーの架橋に迫る部分などは、迫力ある演出で心にぐっとくるようなものにしてほしかったというところ。

途中でいくつかセルアニメが入るのだが、正直しょぼすぎだし、あるべきところにもう少しあっても良かったと思う。FF4のOPなんかみてしまうと、クロノトリガーは手抜きかと思えてしまう。

まぁ3Dでない分、軽くてさくさく進むので非常に爽快。というか、他の一部のゲームが重すぎ。DSでもっさりしたゲームは逆に無理があったんじゃないかと思うくらいで、ゲームは特殊なムービーシーン意外はこれくらいの軽さであるべき。

ストーリーについて

 ストーリーも変更ないので昔からのファンも安心してプレイできる。スクエニは前に重大なリメイクの失敗をしてるので、こんな名作あえていじる必要はないけど。(特に聖〇は悪夢)

ただ、追加要素のイベントはやっつけ。裏ボスや裏エンディングは良しとして、いつもの全くおもしろくないお使いイベントはめんどくさすぎ。このイベントのせいで、逆に2周目をやるきが全くなくなっってしまう。1週目でお腹一杯、2周目を考えただけでうんざり。

サブイベントで期待したのは、ロボの森林再生とか、ルッカの過去に戻るイベントのような、過去→現代を行き来して少し時代を変えるようなやつをストーリー途中で挿入してほしかった。もちろん、単なるおつかいでなくてぐっとくるやつ。ほしにくイベント程度のやつでもいいけど。この辺は勿体無いなーという感じ。(この点でサガ3は非常に良リメイク)

 裏エンディングに関してはちょっと批判も多いよう。続編のクロノクロスに繋がるらしいが、自分はクロノクロスも10回くらいやり直してクリアしているが、正直あんまりピンとこなかった… 追加要素としてのアイデア的には良かったと思う。

クロノクロスは、クロノトリガーの未来とは別のバッドな分岐の未来なので、あまりその辺は想像したくなかったりとかもあったりする。クロノクロス自体は、実は超名作だと思っている(どちらかというと世間では不評な部類)。でも、クロノクロスの話は長くなりそうなのでここでは省略。

その他

始めに書いたけれど、厳密に言えばリメイクではなくて移植なので、余計な付加要素を期待をしても意味がない。GBAのFFシリーズと同じ、画面がきれいになって追加ダンジョンなどができただけ。なので、GBAでも十分だろうが、たまたまDSの時代だったのでDSで出したということだろう。

DSのゲームとしては物足りないので、GBAの時に出しとけやーという感じ。

いまさらSFCをプレイできる環境にある人は少ないので、こうした移植は大歓迎なのだけれど、逆に言えば、中身はほとんど変わっていないので、PS版を持っている人などは無理にやる必要もないかもしれない。

 なんだか、どちらかと言うと否定的なトーンの感想を書いてしまったが、元が名作なので中身は全く問題ない。ストーリーはもちろん、やり込み適なはまり要素はあまりないけれど、マルチエンディングのアイデアなんかはいまでも良くできてると思えるし。ただ、大幅に改良されたリメイクなんかを期待してしまうと物足りないだけである。

「入れ替え」が「編成」に名称が変わり、時の最果てにいる仲間も含めたメンバーチェンジになったりと、改善されたところもある。

主な変更点

クロノトリガーをリアルの時代にプレイできなかった平成生まれ以降の人たちは、ぜひDS版をやってみるべき。

また、子供のころにSFC版をやった人も、久々にDS版をやると感動できるはず。最初の「安らぎの日々」の平和な音楽を聞いたら、楽しかった子供のころの想い出が浮かんできたりする。「親しき仲間へ」の音楽とか、聴いたら思わず涙出てくるはず。

クロノトリガーのストーリーは、大人になってから改めてやると、少し違った角度から見れる物語。子供のころは時間を行き来する冒険にワクワクしながらプレイするのに対して、大人になると「時の重さ」が実感できるようになるから。

ルッカの過去に戻るイベントの時に共感して涙した人は多いはず。大人になると、誰しも「あのときああしていれば」と心の奥に閉まった、できることなら戻ってやり直したい過去が嫌でもできてしまう。例え、普段どんなに前向きに生きている人であっても。そうでなければ、ただ経験の浅い人生なだけだろう。

現実の世界では過去に戻ることはできないので、思いをバネにして未来に繋げていくしかないけれど。(イベント失敗パターン)これはこれでいいことかもしれない。

過去に戻って現在を変えてしまうというSF物語は、忙しい日常の中で忘れかけていた大切な人や出来事を思い出させてくれる。現在とは違う未来を想像して、思わず涙腺が緩んでしまう。たまには、こうして涙することもあっていいと思う。決して後ろ向きの志向ではなく、癒しは明日を生きるエネルギーになる。

何が言いたいかというと、結局、大人も子供もDS版楽しめます(笑)

sponsored link
LINEで送る
Pocket