ファミコン、スーパーファミコンのFFシリーズは1,2、それに、4,5,6と他のゲーム機種への移植は度々されていたが、FF3はこれまでファミコン以外で発売されたことはなかった。
ファンも長年待ちわびたリメイク。
それだけに、「どんな作品になるだろう」というところだったが、結果的にはなかなか良いでき。
FC版のおもしろさはそのままに、うまく今風の画質にしてパワーアップして戻ってきましたという感じ。
まぁ、3Dのグラフィックになった分の重さ、もっさり感とかは他のゲームも同様なので、FF3に関して特に問題はない。やっぱりちょっともっさりです。
操作性は、残存敵に対しての魔法攻撃やアイテムのせいとん、まとめ買いなどの機能の追加などによって、よりユーザフレンドリーな設計になったと言える。
音楽も全面的にアレンジされているが、さすがFF文句なし。
一応、全てが再構築されるとともに、大幅なアレンジが施されているリメイクということになっている。
特に、ジョブ関連のところや敵の強さなどのゲームバランスは大幅に修正を加えられている。
ジョブシステムについては、FC版同様にFF3の目玉システムなので後でまた詳しく書いていくつもり。
雑魚の出現最大数が3体と減った分、敵の強さも変更(強化)されている。
ボスは基本的に強化されているので、攻略や感想についても後で少しだけ掘り下げてみたい。(その分、ダンジョンは基本簡略化されていたりするのでゲーム事態極端に難化したというわけでもないが)
ストーリーも修正点が加えられているのだが、実際にプレイしていて、「あれっ」と感じるところはほんの最初くらいで、それ以降は普通に進んでいたらほとんど気づかない。
ストーリーの進め方も同じなので、FC版をクリアしたことのある人なら、攻略本などはなくてもストーリー上途中詰まったりすることはない。
また、DS版の大きな変更は少年3人(ルーネス、アルクゥ、イングズ)と少女1人(レフィア)に変更され、個別の性格が設定されている。
一応、主人公的な役?のルーネスは存在感なしだが、別に悪くは無いので、まぁ可も無く不可もなくという感じだが、キャラの個性を浮きだたせて勝負するゲームでもないし、これでいいのかもしれない。特別大きな不満も感じない。
唯一の女性キャラのレフィアは大人気!というほどのルックスや個性でもないかもしれないが、普通にかわいいし、世間的にもそこそこ支持を得ている。
全体的には、FC版を基礎にして大幅なストーリ修正はせずに、良いところは残して操作性などを改善させた仕上げなので、旧作品のファンの期待を裏切らずに現代の子供たちにも楽しめる良リメイクになっていると言える。
エグゼクティブプロデューサーの田中弘道氏は「こんなの『FFIII』じゃないと言われないようにしないといけない」という趣旨の発言を各所でしていたそうで、なるほど、そう意識して作ったのだろうと納得。
裏ボスなどの追加要素はリメイク作品では定番になっているが、ワイヤレス通信を利用したものなので、FF3を持った友達がいないとプレイできない。ここだけは非常に残念。